温風機自動開閉.jpg

■取引先工場の、２列のローラーコンベアの間の幅４00mmほどのスペースに設置するという条件で開発した、熱風を送り込む装置です。コンベア上を流れてくる型枠に開いている、径１００ｍｍの穴に向けて熱風を送り込みます。
■型枠を次のステップに送り込むまでの４０分間に一定温度を保つために、１２基がコンベアに沿って設置されており、断続的に移動する型枠に向けて、１２基が個別に腕を上げ下ろしして、常に適切に温風を送り込みます。
■狭い空間に設置すること、両側のコンベア上を流れる型枠を天井クレーンで真上に吊り上げる場合があるために装置の腕を上げた際は機器の全てが幅３１５mmの内側に収まる必要があること、耐熱性を備える必要があること、など設計上の制約が少なくない装置でした。
■イメージＣＧなどをもとにして装置の概要を話し合う「基本構想段階」から、急に一足飛びにプロジェクトにＧＯサインが出て、極めて短時間で詳細設計・製作・設置を行いました。
■型枠は約１５mを進む間に一度も４５℃を下回るべきでないところ、これまではしばしば下回ることがあったそうです。この装置の設置後の温度は常に５３℃以上が確保されているようです。これにより冬季の不良品率が大きく下がるだろうということです。
●こうしてこの工場で製造された製品は、国内のみならず世界中へ販売されてマネーを集め、それを山陰地域へと還流させています。当社に支払われる報酬も、元をたどると、源流は県外や地域外または海外にあり、山陰地域を巡るお金の量( マネーサプライ ) を増やしています。それはすなわち、「機運向上」など輪郭のあいまいな成果ではなく、金額で測り得る具体的数字で地域経済の活性化に貢献しているということであり、それを支援する当社業務に社会的意義を見出して誇りに感じる部分です。