底面に回転ずれ防止の溝を6本彫った改良版は、機能性がさらに向上しました。
[ 装置の雰囲気が変わった ]
●このパーツは、装置の機能・メンテナンス性における不備を補うために製作したものです。機能がほしくて製作したこの削り出しオーダーメイドパーツ。
しかし試用するために装置に取り付けた状態をカウンター席に座って正面に眺めると、装置の円筒ケースの内側に、今回製作した円錐形に光るステンレスパーツがキラキラと輝いて見えて、装置全体の存在感が5割ほど高まったように感じられます。
安っぽさのない高い質感は、樹脂整形品ではなく 金属塊削り出しで部品を製作してもらう利点の一つです。
[ 無料で試作品を製作する今回の取り組みを楽しみました ]
●センスの良いカフェが日ごろの業務において、感じた不満を 「 装置がこうなっているのだから仕方ないな 」 と見過ごすことなく、これは改善できるのではないか?と前向きに相談してこられた今回のお話。
「 この装置の不具合は部品形状がもっとこうだったら解消されるのに 」 「 ここに金属製カバーがあれば直るのに 」 などと、対策のイメ-ジが出来ている場合があります。その漠然とした相談者のイメージを、図面化し、材料を用意して機械装置の段取りセッティングを変え、それでたった1個だけ試作することは、モノづくり会社として非効率です。
「 話題づくりによるPR効果 」 が測りにくいこともありますが、率直に申し上げて利益には繋がっていません。 それでも、興味深く楽しいお話でした。 |