[ 山 陰 の 経 済 ]
●山陰は人口が少ない地域です。GDPの約6割が個人消費であることを考えると経済規模は小さそうだと思われます。例えば首都圏では避妊具の 『 コンドームショップ 』 など単一商品しか扱わない店舗が人気になったりします。また最近まで東京にはスズキ社の1車種である サベージという1車種のオートバイだけを販売する 『 サベージテン 』 という店舗もありました。"スズキ社のオートバイだけを扱う店" ではなく、"サベージという単1車種だけを扱う店" です。 まったくユニークな目の付け所・開業度胸であるなと感心させられます。

 
●首都圏の市場には、競争が激しく絶えず知恵を配らないと生き残れないという厳しいイメージがあります。しかし一方では、1万人に1人しか興味を持たない商品や前衛舞台や映画でも、首都圏人口1200万人ならば顧客は 1200人存在します。 けれど同じ店を開いても、
山陰の米子市は人口20万人弱ですので、知恵や努力の量にかかわらず、潜在顧客が19人ほどになって経営の成り立つはずがありません。
ある意味、山陰のような地域でビジネスを成り立たせていくことは首都圏以上に厳しく、優れた着眼や努力を求められるのです。

[ 山陰経済ウイークリー誌 ]
●事業所が少ない( 黒字の事業所はもっと少ない ) 山陰において、経済誌を毎週発行するということは、営利だけではなくて『 地域密着の経済情報を発信して地域の公益に資する 』 という使命感がなければ続けられないことだろうと想像されます。

 
そのようなありがたい地元週刊誌が、友森工業の自転車フレーム開発を取り上げてくださいました。こうした開発にはリスクを取った投資が必要です。地元紙でニュースになる新製品(新技術) 開発の取り組みの多くは、地元行政の支援制度に基づいています。当社の取り組みは自社で自由勝手に取り組んでいる比較例として取り上げ易いのかも知れません。大変ありがたいことです。
 
 

●こうして地元マスコミが光を当ててくださることに、当社では、費用援助に勝るとも劣らないある種の側面支援だと、大変感謝しております。開発投資に対する、"報酬" の1つです。

当社はありがたいことに、この不況下でも過去3期以上 黒字経営を続けることができています。