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  ■[ メーカー品数百基を据え付けた顧客企業さまから SOS ]
・当社と取引のある大手企業が、メーカーから購入した機器を数百基、床に取り付けました。
しかし試運転の際に、発生する熱と機器部品の取り回しに問題点が見つかったそうです。そこで取り付けた機器の金属部の端を一部切り取る加工が必要となりました。
ところが問題の加工すべき箇所は、機器が取り付けてある床部と、機器底面との間の 「 隙間のその奥 」 にあるのです。・通常であれば、
"設置した数百基の機器を再び取り外し 仰向けにひっくり返して問題の金属箇所を露出させ 加工時に飛び散る金属粉が周囲を汚さないように囲いを養生し 加工し終わったら養生を外して機器をひっくり返して再び床に取り付ける"
という作業を繰り返すことになります。 しかしそれでは作業量が膨大となり経費もかかり、工期も長くかかる。 大手企業が機器メーカーに対して修正加工の諸条件を示したところ、「実行困難だ 」 という回答があったということです。

■[ 友森工業では 機器を取り外さないまま 隙間に送り込んで金属加工する現場装置を開発]
・大手企業では、数百基の機器を取り外して加工するのでは、運用スケジュールに間に合わない、と判断されました。 そして友森工業に対して『 機器と床の隙間に送り込んで金属部品を加工する装置をサッと開発して欲しい 』 という依頼がありました。
・それがこの写真の装置です。特殊なキャスターを取り付けた基盤に、既存電動工具を流用する形で金属部を挟んで加工する装置を組み込んであります。金属部を挟むには加工装置が頭を下げる必要があるのでサスペンションを装着してあります。限られたパワーの電動工具に必要な金属加工をさせるために加工刃の面圧を上げるような工夫も盛り込んでいます。 一見構造はシンプルに見えますが、なかなか簡単に造ることのできない装置です。
・組み上げたこの装置は実際にうまく作動しました。大手企業では、不備のある機器数百基を再び取り外して作業する必要がなくなったので、大変に喜ばれました。