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自動車と自転車。どちらも乗り物であり、買い物向き・通勤向き・ツ-リング向き・未舗装路向き・レース向き、などのカテゴリーがある点で似ています。また実用的な移動の 「 道具 」 から少しだけはみ出した趣味性の高いモデルに人気があることも似通っています。私たちは決して客観的ではない独断によって、趣味の自転車をおおまかに下図の4つに分類してみました。 自転車メーカー各社のカタログ最上位モデルの多くは、ツールドフランスなどのレースに出場しているモデルと同じ仕様の、極限まで軽量化されたカーボンフレーム自転車であり、クルマの世界に例えるならばF1フォーミュラマシンです。
一方で当社の設計・金属加工および溶接の技術者たちが、自転車フレームを製造する際にコンセプト・イメージとして頭においているキーワードは下図の通り、ラップタイムや0−400加速を競うフォーミュラマシンではなくて、クルマの分野における "サルーン" "クーペ" "GT" などのカテゴリー。

ファッションにたとえると、スパイクシューズにユニホームで汗だくの全力疾走が 「 スポーツ 」。
一方で、紺ブレザーにチノパンにデッキシューズでヨットを操船するファッションは 「スポーティ」。
一般の方の街乗りに向く "スポーティ" な自転車を目指しています。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
溶接時にステンレスはすぐに溶けます。特に薄肉パイプの場合を一般の鉄の溶接と比較すると、鉄が溶けだす頃にはステンレスにはもう穴が開いているという感覚です。
またクロモリ鋼など通常のスチールフレームではボトムブラケットシェルにネジを切る場合に手で回すタップツールを用いるなどします。 一方ステンレス鋼材は硬く粘るので手で回すハンドタップは困難です。 よってフレームの溶接が終わった後でフレーム一式を載せて固定し精密にBBを加工するためのマシンが必要となります。
 
 
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■自転車の世界における国内最大の見本市『 サイクルモード 』。
エンターテイメント性にあふれ、自転車の世界の "What's New" が分かる大イベントです。 例年大メーカーブランドを中心にブースが立ち並ぶこのショーですが、本年2011年の このショーにおいて主催者は、ある企画展示を発案されました。
 
 

■近年の鉄フレーム回帰ブームや、スチールフレームをハンドメイドする小規模自転車工 房の人気振りをショーに反映したいと考えた 『 ハンドメイドの魔術師 』 ブースの設置です。友森工業では、光栄なことにこの企画展示に出展を打診され、ステンレスフレーム自転車を 東京会場に持ち込みました。